ミトコンドリアとは細胞内でエネルギーを作る工場です
1つの細胞の中に1000~3000個存在します
下は細胞の図です
⑨がミトコンドリア
ウィキペディア「ミトコンドリア」より画像引用
ミトコンドリアの働きが低下するとどうなる?
人体のエネルギーの90%はこのミトコンドリアで作られます
もうほとんどのエネルギーがミトコンドリアで作られると言っていい
ミトコンドリアの働きが悪いとエネルギーが作られなくなります
各臓器においてはその臓器の機能が低下し
感覚としては「疲れ」として感じるようになります
「最近疲れてるな~」と思ったら、ミトコンドリア機能が落ちている可能性が高いです
ちなみに、ミトコンドリア以外で考えられる原因として、
臓器レベルと代謝レベルに分けて考えます。
臓器レベルではまず第一に副腎疲労を疑います
→2番めに腸・喉・歯・脂肪肝・骨盤内などの隠れた炎症
→3番めに性ホルモン異常→甲状腺を疑います。
代謝レベルでは、
第一に低血糖症があるのではと考え
第二に低タンパク症を
第三に脂質代謝障害を想定して治療にあたります
ミトコンドリア機能低下の原因
ではなぜミトコンドリア機能が低下するのでしょうか?
それは4つ
①ミネラルとビタミンが足りない
②重金属や毒素が溜まっている
③炎症がある=活性酸素が多すぎ
④小胞体ストレスがある
①ミネラルとビタミンの不足
ミトコンドリアが働くためには、
マグネシウム・亜鉛・鉄・ビタミンB群が必要です
よっぽど食に気をつけていない限り、現代人のほぼ全員がミネラルとビタミン不足となっています
現代では糖質が多いので、特にビタミンBとマグネシウムが不足しやすいです
②重金属や毒素が身体にたまっている(特に水銀)
水銀・ヒ素・アルミニウム・アンチモン・鉛などの重金属や
カビ毒がミトコンドリアの機能を妨げます
特に問題なのは、歯の詰め物として使われていた水銀です
2016年まで歯科治療で保険適応として使われていたため
今でも多くの人が歯に水銀の詰め物を持っています
③腸に炎症がある=活性酸素が多すぎ
ミトコンドリアに大きく悪影響を与えるのが「腸」の炎症です
ミトコンドリア内では通常でも大量の活性酸素が発生しています
ミトコンドリアには核とは別のDNAがありますが、
これが核DNAと比べて活性酸素に極めて弱いのです
炎症があると活性酸素がさらに大量にできるので、
ミトコンドリアの機能が落ちてしまうのです
④小胞体ストレス
小胞体ストレスとは小胞体に古いタンパク質が溜まってしまうことです。
小胞体は、タンパク質の工場であり倉庫です。
細胞内に存在し、タンパク質を作ったり貯めたりします
このタンパク質を細胞外に出荷できなくなった状態が小胞体ストレスです
小胞体はミトコンドリアと運命共同体です
炎症や活性酸素があると、出来そこないのタンパク質が増えてしまい
ミトコンドリアの機能が低下してしまいます
ミトコンドリアの機能を上げる方法
上記①~④までの原因を取り除けばいいことになります
①ミネラル・ビタミンをたっぷり摂る
食事で万人にオススメなのが「出汁」「煮干し粉」「鶏レバー」です
出汁の1番のオススメはこれ!
「だし屋が造った無添加白だし 3合せ」
この出汁の素晴らしい点は
①なんといっても美味しい
味噌汁をよそったお椀にちょっとかけるだけで子供もお年寄りも喜ぶ味が完成!
お母さんの料理の腕がワンランクアップすること確実です
②驚異的なのは「ミネラル不足が改善する」
具体例はこの本を読むとよくわかります
「食べなきゃ危険!食卓はミネラル不足」
②重金属(特に水銀)・カビ毒・化学物質を取り除く
歯に銀色の詰め物がある方は、水銀の詰め物ではないかどうかを
歯医者さんに確認してもらってください
水銀であれば、ぜひとも早めに除去したい
ですが、歯医者さんで除去するときに大量の水銀が発生します
除去してもらうときは、
ラバーダムやバキュームなどでしっかりと水銀から防御してくれる歯医者さんを
選んでくださいね
熊本市内ならば、佐土原にある平田歯科さんをオススメしています
水銀の再暴露を防ぐため、ラバーダムや吸引器を使ってくれます
③炎症改善(とくに腸内環境)
万病の元③腸漏れ を参照してください
④鍼灸・ファスティング(断食)・サウナで小胞体ストレスを解消
鍼灸の効果の一つが、細胞内でタンパク質をたくさん作ってくれるという点です
小胞体内では「分子シャベロン」という物質が、
ペプチドを組み合わせ折りたたんで立体構造のタンパク質を
作り上げてくれます
鍼灸はこの「分子シャベロン」を活発にしてくれるのです
⑤ナイアシンをサプリで摂って、ミトコンドリアを再生する
ミトコンドリア機能低下は、他の万病の元①~④と合わさって起きていることがほとんどです
終わりに
当院で診るのはクライアントのその時の体だけでなく、
食事や生活パターンまで多岐に渡ります
病の根本原因をつきとめ、解決方法を毎日の生活に落とし込めるよう
わかりやすくお伝えしています