しつこい肩こりの5大原因

 

頸椎や姿勢、局所の治療をしても肩こりがなかなか治らない場合には
5つの原因が考えられます

 

①扁桃炎・上咽頭炎

②低血糖症

③むちうち症

④マグネシウム不足

⑤肋間神経痛

 

それぞれ見ていきましょう

①扁桃炎・上咽頭炎(ようするに喉)

 

扁桃炎の肩こりと他の肩こりとの違いは何でしょうか?

 

喉が弱い

後鼻漏がある

口呼吸をしている

蓄膿症がある

逆流性食道炎がある(逆流した胃液が扁桃下部の炎症を引き起こします)

 

このような症状があれば、扁桃炎が肩こりの原因かもしれません

 

自分でできるケアを3つ紹介しますね

 

①鼻うがいをする

②口呼吸をやめ、鼻呼吸を意識する

③プロポリススプレーを喉に吹き付ける

 

が基本です

 

セルフケアは上咽頭炎と同じですのでこちらもご参照ください

万病の元3炎症②上咽頭炎 

 

扁桃炎からくる肩こりは鍼灸治療がオススメです

特に長野式鍼灸治療法は、そのものズバリ「扁桃処置」があります

ビフォーアフターの変化を実感されることでしょう

 

扁桃炎を引き起こしているのが、蓄膿症や逆流性食道炎の場合もあります

蓄膿症や逆流性食道炎がある時には、まずは病院で診てもらいましょう

病院での治療が長引きそうなときはご相談ください。

当院でも蓄膿症や逆流性食道炎の治療をおこなっています

②低血糖症

低血糖ってなあに?というかたは「万病の元1低血糖をお読みください

 

低血糖からくる肩こりの第一の原因は、
「夜寝ている間に低血糖になっている」です

 

特徴としては

 

・寝てる間に歯ぎしり食いしばりをする

・寝汗をかく

・朝起きたときに、背中や腰まで痛い

・起きたときに寝た気がせず、眠りが浅い

 

あるある~というそこのあなた!夜間低血糖かもしれません~

 

 

低血糖のときには交感神経モードになります

体の中では

 

①低血糖になると、血糖値をあげようとして、交感神経優位になる

②副腎髄質からアドレナリンとノルアドレナリンがでる

③血管が収縮し、筋肉が緊張状態になる

 

睡眠中は本来は副交感神経モードです
血管は広がって、細胞に血液をタップリと送ります

筋肉は緩んで、傷んだ筋線維を修復しています

 

ところが睡眠中に交感神経モードになってしまうと、

血管が収縮するので細胞まで血液がじゅうぶんに送られない

筋肉も縮みっぱなしで修復されることがない

 

このため「朝起きたら肩コリがひどい」となってしまうのです

 

解決法はどうしたらいいの?

 

①補食を摂る

②夜にお酒を飲まない

③遅くとも23時には寝る(理想は22時)

 

 

①の「補食」とは、食間に1口2口ていど、良質な炭水化物・タンパク質脂質を摂ることです
夜間低血糖の方は、寝る前にも小さじ1杯のハチミツをなめるのをオススメしています

そのあとは歯を磨いてくださいね

 

この「補食を摂る」というのはコツがいくつかあります
来院された方には補食のコツをプリントにまとめて、
対面で詳しくお伝えしています

③むちうち症

 

原因の3番目にむちうち症を挙げておきます

当院の症例では20年以上も前の交通事故が肩こりに影響していることもありました

 

むちうちからくる肩こりでポイントとなるのは
「椎骨脳底動脈」です

ムチウチの治療においては、筋肉や頸椎への治療だけではなかなか良くなってきません
首の最深奥にある動脈=椎骨脳底動脈へのアプローチが必須です

これを可能にしたのが、長野式治療法の「イヒコン処置=椎骨脳底動脈促進処置」です

 

「イヒコン?なんの呪文?」と思いますよね
ツボの名前「委中・飛陽・崑崙」の頭文字をとったネーミングです

この3つのツボがある場所は、膝裏~ふくらはぎ~足首です

このツボは膀胱経を通って後首に通じています

ふくらはぎを使って肩の痛みを治すという、
鍼灸医学ならではの治療法です

 

以前に交通事故で首を痛めた記憶のある方、
その肩こりは昔のムチウチの影響かもしれません

 

心当たりのある方は、当院の鍼灸治療をお試しください
きっとお役に立てると思います

④マグネシウム不足

今回の原因④マグネシウム不足は、解決法が最もシンプルです
「にがりを塗る」たったこれだけで解消しちゃうんですから

 

「マグネシウム」はミネラルの一種であり、
600種以上の代謝に関わっています
代謝を上げようと思ったら、「まずマグネシウムから始めよ」です

 

特に筋肉においては

マグネシウムは筋肉を緩め

反対にカルシウムは筋肉を収縮させる働きがあります

こむら返り(からすまがり)はマグネシウム不足から起きることが多いです

 

マグネシウムとカルシウムは言ってみれば兄弟のようなミネラルなのです

体内では共同ではたらきます

どちらも元素周期表では2族であり
電子軌道の最外殻に2つの電子を持ちます

最外殻の電子数が同じだと

体内では関連のある動きをすることが多いです

 

神経の例では、ナトリウム(第3周期)とカリウム(第4周期)です。

いずれも最外殻に電子1個をもちます
この2つのイオンの細胞内の濃度差が変わることによって
信号が神経を伝わっていきます

 

おっと話がそれました

 

マグネシウムが不足すると筋肉を緩める働きが弱くなり

筋肉が縮みっぱなしになってしまうことがあります

 

そんなときは、筋肉が凝ったところに

にがりをマッサージクリームのように塗り込んであげましょう

 

にがりは近所のスーパーで簡単に手に入ります

ちなみににがり以上に効いてくるのがマグネシウム入浴です

なんといっても全身の皮膚からマグネシウムが入ってきます

 

 

最近はエプソムソルト入浴を楽しむ人も増えてきましたね
エプソムソルトは硫酸マグネシウムが主成分です
モデルさんやアスリートも大勢使っているようで
美容やパフォーマンスアップにしっかりと効果をだしてくれます

マグネシウムは筋肉のコリだけでなく、

冷え性の改善や安眠効果も期待できます

 

私もマグネシウム入浴を始めて4年になりますが

 肌や睡眠の質が良くなっているのを実感しています

 

食材でマグネシウムを摂るとしたらこれですね

①海藻(海水にはマグネシウムが豊富)

②種・豆(ごま 大豆 ナッツ)

③緑の葉っぱ(葉緑素にはマグネシウムが含まれています)

 

肩こりに悩む方は、
まずは手軽に「にがりを肩に塗る」から始めてみませんか?
塗ったその日から違いを感じれるでしょう

 

当院の治療では、鍼灸治療以外にも
身近に手に入るアイテムを使ってカラダがよろこぶコツを
ご紹介しています。

⑤肋間神経痛

最後の5つ目は「肋間神経痛」です。


「肋間神経痛って胸や背中が痛いんじゃないの?」
とギモンに思う方もいらっしゃるでしょう。
たいていの肋間神経痛は第5~第9肋間神経でおこるとされているのですが、
治療の現場にいますと、肩こりの症状でも

「これは第1から第4肋間神経で起こる肋間神経痛だな」と思うことが少なくありません。
特に第1から第3肋間神経は肩甲骨上部の奥を通っており
肩こりの出る場所と一致します。

 

該当する肋間神経の高さで胸骨の際を押して痛ければ、
肋間神経痛の可能性大と言えます

肋間神経痛の場合こそ、鍼灸治療をおすすめします。
医療機関の治療ではなかなか良くなってこないんですよね。。。。


自分でせんねん灸を据えると
治るのが格段に早くなります


そうしたセルフケアを含めて、当院では皆様にお伝えしています