大変な暑さの一日でした。暑中お見舞い申し上げます。
東山魁夷展を鑑賞しに行ってきました。
今日の大宰府は38度超えのオソロシイほどの暑さです。
東山魁夷は「青」の使い方が素晴らしく、「青の画家」とも呼ばれたそうです。
青といえば、西洋のフェルメールが代表です。
あえて対比して、「西のフェルメール 東の東山魁夷」とも言えるかも?
氏の原点は、熊本城天守閣から見た阿蘇の山並みでした。
終戦間際、熊本で死を覚悟した厳しい軍隊生活を送っていました。
「もし万一絵筆を再び取ることがあれば、今の気持ちのままで、この感動を描こう」
と胸に刻んだのです。
写真は、題名「濤声」
鑑真和上をお慰めするため、唐招提寺御影堂の襖絵として描かれました。
和上に捧げるに相応しい画題として選んだのは、
日本を代表する風景として荒海
そして和上の故郷、揚州でした。
波濤を題材にしたのは、5回の航海失敗を乗り越えて来日された和上への
深い敬意も込められているのだと思います。
モチーフの選び方にも、和上への深い思いやりを感じます。
絵画の知識だけでなく、画家の生き方から人間の品格も学びたいと思いました
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