亜鉛の効果をあえて3つに絞りこんでみました
亜鉛は免疫ミネラルと言ってもよいです
免疫細胞の働きを助けます
体の中で最も亜鉛濃度が高いところは、白血球です
それだけ白血球は亜鉛を必要としています
白血球の一つにT-reg(制御性T細胞)があります
T-reg細胞は免疫システムのブレーキ&なだめ役です
コロナで怖いのは、一つにはサイトカイン・ストームです
亜鉛があるとT-reg細胞の働きがよくなり、免疫の暴走を鎮めることができます
亜鉛はウイルスに直接結合し、ウイルスのタンパク質を切断する働きもあります
DNAの2重螺旋を2つに裂くのが「ジンクフィンガー」というタンパク質です
ジンクとはZinc=亜鉛です
細胞を新生するのに必須となりますので、
細胞分裂の盛んな場所、
例えば皮膚、腸粘膜、精巣、子宮粘膜には欠かせません。
亜鉛は粘膜ミネラルとも言えます
亜鉛を取り始めたら皮膚や粘膜が強くなったという声はよく耳にします
特に成長期や妊活中&妊娠中には意識して摂っておきたいですね
亜鉛は体内でメタロチオネインという酵素の活性中心になります。
このメタロチオネインは水銀や鉛、過剰な銅などの有害重金属を排出してくれます
近年では海の水銀汚染が年々進んでいるといわれています。
これから先の未来では、亜鉛の必要性がますます高まってくるでしょう。
デトックスが進むと、抗酸化、抗炎症が速やかに進み、
結果として免疫力や新陳代謝がアップします
健康に自信があるかたも、元気なうちから摂っておいて全く損はありません。
最大のオススメは「にぼし粉」です
スーパーの出汁コーナーに行くと手に入ります
火にかける前に1椀分あたり小さじ1杯入れてください
旨味がぐっと増しますよ
ごはんや冷奴にふりかけても美味しい
小さじ1杯は6g、亜鉛含有量は0.42mgです
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=10_10045_7
朝と夜で合計2杯摂れれば、0.84mg(1日の5%)の亜鉛が摂取できます
カルシウム・マグネシウム・鉄もいっしょにとれます。煮干し粉はミネラルの宝庫ですね
当院オススメの煮干し粉はこちら↓
生臭さがなくこどもたちにも好評です
庶民のテッパンメニューですね
1パック40gで0.8mgです
付属のたれは添加物がてんこ盛りですので使わないほうが吉。
たれにはお酢を使えば、消化も良くなり血圧を下げる効果も期待できます。
小さめのパック半分の100gで 0.6mg(4%)です
にがりを使っていればマグネシウムも57mg(20%)摂れます
亜鉛をたくさん稼ぎ出せるのは、牛肉の赤身です
バラや霜降りではなくで、赤身の多いカタやモモを選びましょう
100gあたり5mg前後入っています
抗生剤や残留ホルモンが心配されますので、米国産ではなく、できれば国産か欧州産が安心です
牡蠣やレバーにもたくさん含まれていますが、頻繁に食べれるものではないので外しました
ここでシミュレーションしてみましょう
白米ご飯1膳で0.9mg(玄米は1.2mg)
たまご1個で1.2mg
1日で例えば以下摂るとしましょう。
煮干し粉 小さじ2杯 0.84mg
白米 お茶碗2杯 1.8mg(発芽玄米なら3.8mg)
納豆 1パック 0.8mg
豆腐 半丁 0.6mg
卵 2個 2.4mg
これを毎日のベースとして6.44mg 一日の43%となりました
これに時々、牛肉・牡蠣・レバーや、豆や種実のごま、アーモンドを加えて15mgを目指しましょう
※亜鉛の推奨量は成人男性で11mg 成人女性で8mgです
病弱な方は亜鉛が少ないことが多いので、ここでは目標値を15mgとしました
耐用上限量は75歳以上女性で30mgですので、たとえ15mg摂っても問題ありません
亜鉛や鉄を吸収するには、胃酸を分泌させる食材やビタミンÇをいっしょに摂ると、吸収率が上がります
胃酸促進のためにレモン・酢の物・梅干し・パセリを食のはじめに摂ります。
お肉、お魚にはレモン汁が最高です。
ビタミンCとしてレモンやキウイなどをいっしょに摂るといいですね
ミネラルの吸収にはもう一つコツがあって、
腸内環境を整えておくことです
腸内に善玉菌が少ないと、亜鉛やマグネシウムなどのミネラルは吸収しにくくなります
ミネラルは善玉菌が分泌する短鎖脂肪酸(乳酸・酪酸・酢酸)とくっついて始めて、
腸粘膜を通過できるからです。
善玉菌をとって便秘を解消し、腸からミネラルを吸収できるようにしておきましょう
ミネラルの吸収のため以外にも、腸はたくさんの働きをしてくれる最重要臓器です
そんな腸のトラブルでよくあるのが「腸漏れ」です
別記事で説明していますので、そちらもご参考ください
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